「おそと」づくりのご提案 子供たちが遊びながら学んでいく園庭「おそと」。 見る、触れる、育てる、収穫する、味わうといった「感性」を養う体験は緑化が 担う役割の一つです。加えて昨今では紫外線や強い日差しから子供たちを「守る」 という役目も担ってきています。 今あらためて緑の恵みを取り入れた「有機的なおそとづくり」をご提案します。 |
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園庭と植栽の関わり |
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1. 樹木で夏の日差しを遮蔽する 夏の最高気温が毎年更新されていく中、行政からの 紫外線や熱中症対策の指導が実施されています。 園庭を計画的に緑化をすることは園庭そのものだけで なく、建物の過剰な温度上昇を緩和することにも繋が ってきます。「暑いからまずエアコン!」…の前に、 緑の恵みを拝借するのもこれからの対策のひとつです。 |
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2. 触れる場所を確保する 植栽スペースをつくればそこに雑草が生え、落ち葉が溜 ります。やがて虫が生息し、子供たちが生き物に触れら れる場所になります。管理の際は、著しく景観を損ねる 草を取る以外はあまり手を入れ過ぎず、落ち葉を残した エリアがあれば遊びの幅もまた広がります。 |
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3. 収穫する 小さな植木鉢のミニトマトでも「育てる、収穫する、 食べる」を体験すると、大人でも豊かな気持ちにな るといいます。 幼児期のその知らず知らずの体験が、ゆっくりと感 性の育成につながってくように思います。 (例) 果樹 ・カリン ・カキ ・イチジク ・ミカン ・リンゴ ・クルミ ・モモ ・プルーン ・ブルーベリー ・フェイジョア ・ビワ ・ジューンベリー ・アンズ ・プラム 棚、壁面 ・ブドウ ・キウイ パッションフルーツ ・ゴーヤ ブラックベリー |
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4. 風情を維持する 季節の移ろいを感じさせてくれる緑たち。 その姿は、できるなら子供たちのように生き生きと自然 体で成長してほしいものです。それぞれの木が「その木 らしさ」を損なわい風情…。そういう維持の仕方も大切 ではないでしょうか。 |
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4. 緑の防音壁 特に都内の保育施設では、騒音や視線の問題で近隣への 配慮が必要になることは少なくありません。それらの問 題を緩和させるのに有効な手段の一つとして、「常緑樹 の生垣をつくる」という方法があります。 (例) ・シラカシ ・アラカシ ・レッドロビン ・カマクラヒバ ・キンモクセイ カイズカイブキ |